ちびまめひとつぶ

セクガル改めセクラバ未満

佐藤勝利主演「ブライトンビーチ回顧録」を回顧してみる

 

ニールサイモンBB3部作のひとつ『ブライトンビーチ回顧録東京芸術劇場・プレイハウスで開幕しましたー、SexyZone佐藤勝利主演です。

 

これが発表になった7月、あたしのままは興奮して言いました。

「『ブライトンビーチ回顧録』、すごいよ勝利くん主演だよ!ユージンなんてぴったりな役よ!」

書棚の奥から古びたニールサイモン戯曲集を出してきて、「ほらコレコレ。『ブライトンビーチ回顧録』『ビロクシーブルース』『ブロードウェイバウンド』全部見たの。渋谷にあったPARCO劇場で。数十年前ね。。」

そーなんですね。とりあえず読みますけどね。おしゃべりで妄想好きで女の子に興味津々思春期真っ只中の少年ユージンとその家族のお話。ちひまめ的には時代背景がイマイチわかんないけど、14歳を演じる佐藤勝利くん、見てみたい。(くるくるパーマな髪型ちょっと気になる)

チケットはFC申し込みは外れたので、一般発売で無事2枚GET!わくわくしながら(←あたしのままが。)池袋・東京芸術劇場・プレイハウスに行ってきました。めちゃくちゃ綺麗な劇場で大小たくさんのホールがあって、劇場カレンダー見たらそれぞれいろいろやっているみたいです。

で、『ブライトンビーチ回顧録』なんだけど、舞台セットはシルバニアファミリーみたいなカントリー調2階建4LDK(だと思われる)、ニューヨークのブルックリン地区海の近く(と思われる、ビーチだからね。)の少し古びた一軒家。セット下手の白いベンチの上にぽつんと置いてある野球のグローブにスポットライトが当たってて、なんか意味あるのかなーとか思いながら見てたら女の子(ロリー)の声、じわじわと開幕。

上手からユージン(勝利くん)登場。早口、早口、、いるよねーこーゆー男子。笑

そのグローブを取って「7回裏、ワンナウトなんとかかんとか…」大リーグの実況を早口でまくし立てながらボールをキャッチするユージン。もうね14歳にしか見えない佐藤勝利24歳。

ダイニングの食事のシーンでは、ユージンは後ろ向き。でも時々、客席を振り返っておしゃべりおしゃべり、それがいちいちおもしろい。ナプキン落としてノーラの足元チラ見して。そんなことばっかり考えてる思春期男子を好演!それがぜんぜんキモくなくって笑って見てられる。

家族がそれぞれ問題(失業や再婚や進路や戦争や、、)を抱えてるんだけど、女の子ことしか頭にないユージンの存在があるから、どよーんと暗くならないお話になっています。

家族の問題は全てすっきり解決するわけではないんだけど、それぞれが少し前に向いて良い方向に向かっていく。そんな中でユージンの思春期の悩みはお兄さんのスタンリーから渡された1枚の写真により大きく前進。そこで幕が閉じます。

 

ほぼ原作通り。やっぱり生の舞台っていいですね、現場の空気感、客席の温かさ、ちびまめ生まれて初めてのスタンディングオベーションしてみたよ!なんか感動して自然に立ち上がってた。カテコが何回もあって、ユージンの勝利くんがおててふりふりかわいいんですけどー!手のひらが痛くなるくらい心の底から大きな拍手をしましたー!

 

ニールサイモンBB3部作、まだ原作を読んでる途中だけど、あとの2つも佐藤勝利主演で見てみたい。なんて思いながら拍手していたら、隣のままは泣いていました。(また泣いてる。)10年もSexyZoneを見てきた、産んでないけど育てているような親目線の感動の涙らしいです。